新生活応援企画
「先輩が語る!私の職業人生」
アルテに関わるキャスト・スタッフの方々に人生のターニングポイントや乗り越えてきた壁、将来の夢について語っていただきました! 

03 シリーズ構成 吉田玲子

――過去、人生を変えたターニングポイントや大きな壁にぶつかった経験を教えてください。
子どもの頃からフィクションは好きでしたが、もともと脚本家を目指していたわけではなかったんです。どうすればなれるのかもわからず、脚本家になる方法を知ったのは社会人になってから。たまたま通いはじめたシナリオ学校でコンクールという手段があると知って、応募するようになったんです。コンクールに応募していた約3年間、この頃が一番の壁でした。当時は、編集プロダクションでライターをしていたので、仕事にならない原稿を書くのが余計につらかったんです。お金にならない原稿をいつまで書き続ければいいんだろうと悩んでばかりで。ずるずる続けていても食べていけないし、しんどいから3年ぐらいやってダメだったら諦めようと思っていました。だから、その3年間だけは頑張ろうと。
幸い、3年間でコンクールの賞を取ることができて、脚本家としてのキャリアがスタートしました。でも、脚本家になってからのほうが断然つらかったです(笑)。これを仕事として継続するほうが大変だったんだなって思い知らされました。フリーランスの宿命ですが、仕事のたびに新しい現場に一人で飛び込み、一から違う作品を違う人たちと作らなければいけない。その難しさを実感しました。
――現在、何か乗り越えたい、この壁を打ち破りたいと考えていることを教えてください。
新しい作品に取り組むときは、いつも壁を感じています。「面白そうだと思って受けた仕事だけど、ちゃんと書けるかな」って(笑)。書きはじめればあとはひたすら書くだけなのですが、まだ具体的な方向性が見つからず茫洋としているとき……例えば原作ものであったらどこをどう切り取ればいいのか考えているときは、毎回、頭を悩ませています。どうにか乗り越えたいですが、明確な方程式もないので難しいところですね。もちろん、ワクワクすることもたくさんあるので、それがあるからこそ継続できているのかなと思います。
――未来について、今後目指していきたいこと、次に乗り越えたい壁を教えてください。
私はフィクションが好きという気持ちでずっとこの仕事を続けてきましたが、きっと作品をご覧になっている方もフィクションに力をもらったり、癒されたりしていると思うんです。作られた物語であっても、その物語には力があると信じているので、そのスタンスで仕事に向き合っていけたらいいなと思います。